内科

主な対応疾患

内科系疾患に幅広く対応しています。
次のような症状がある場合は、まずはお気軽に受診して下さい。

• 風邪をひいた
• せき、鼻水、のどの痛み
• 腹痛、嘔吐、下痢
• 胸やけ
• 便秘
• じんましんが出た
• 不眠
• 膀胱炎
• むくみ
• 動悸、息切れ
• めまい、立ちくらみ
• 生活習慣病を改善したい
• 予防接種を打ちたい
• 健康診断を受けたい
• 何科を受診したらいいのか相談したい
• この程度の症状で受診してもいいのかな…？

生活習慣病

生活習慣病とは

食生活、喫煙、運動不足、ストレス、飲酒などの生活習慣に関連する病気のことです。
高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症、肥満などがあり、これらの病気は動脈硬化を招きます。
健診で指摘された方は放置せずに、お気軽に受診してください。

動脈硬化ってなんですか？

動脈硬化とは、血管の壁が傷ついたり、コレステロールなどがたまることで、硬くなったり狭くなったりして血液の流れが悪くなる状態です。
図は動脈硬化のイメージで、黄色いものが動脈硬化（プラーク）です。

動脈硬化のイメージ

生活習慣病を放っておくとどうなるのですか？

動脈硬化が強くなると、血流が悪くなり、しだいに内臓が傷みはじめます。
その結果、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、脳出血、腎不全など全身の血管系の病気が起こりやすくなり、命に関わることがあります。
そうでなくても、脳梗塞により半身麻痺などの後遺症を残したり、心筋梗塞で心不全になったり、腎不全により一生透析が必要になったり、大きく生活の質を下げてしまう可能性があります。

このような合併症は、生活習慣病が組み合わさるほどリスクが高くなることが分かっています。
そのため、早くから生活習慣を改善し、適切なタイミングで治療していく必要があります。

どんな症状が出るのですか？

生活習慣病はサイレントキラー（忍び寄る殺し屋）と言われ、それ自体で症状は出ません。
図：「一般向け　高血圧治療ガイドライン2019」日本高血圧学会より引用

症状が出るとすれば、生活習慣病に伴う合併症の症状です。それもある程度進行してからでないと症状は出ません。
ある日突然、心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる状態になってはじめて気付くこともあります。そのためサイレントキラーと呼ばれているのです。

これまで病気ひとつしたことがない…、本当に？

私がこれまで担当してきた心筋梗塞や脳卒中の患者さんも、多くの方がこう仰いました。
「コレステロールが高いと言われたぐらいで、これまで病気ひとつしたことがなかったのに…」
じつは、病気は着々と進行しているかも知れません。氷山の一角のように、症状がなくても水面下では病気は進んでいる可能性もあります。
生活習慣病を指摘されたら、ぜひ早期に受診するように心掛けましょう。

メタボリックドミノとは？

生活習慣病の進行は「メタボリックドミノ」としてドミノ倒しに例えられます。
不規則な生活習慣からはじまり、高血圧、脂質異常症、血糖高値の段階へと進み、その後年月を重ねて動脈硬化は進行していきます。
生活習慣病の怖いところは、最後の段階に到達するまで症状が出にくいことです。
あなたはどの段階にいるでしょうか？
生活習慣病はあなどれません。
出来るだけ上流で食い止めたいと思いますので、指摘されたら早期に受診するようにしましょう。

バーチャルディジーズ（仮想空間の病気）とは？

生活習慣病というのは、患者さんとしては症状もなく、“いまは”何も困っていない訳です。
ですので、病気をどこか他人事のように感じてしまいがちかも知れません。
そういった意味で、「バーチャルディジーズ（仮想上の病気）」と呼ばれることがあります。
ですが私たち医療者は、その先に起こってくる合併症を意識しています。リアルの病気なのです。
あなたがメタボリックドミノのどの位置におられるのかを把握し、これ以上ドミノが倒れないようにお手伝いをしようと努めています。

今のわたしの動脈硬化の程度をしらべることは出来ますか？

当院のVaSera VS-2000という装置で、あなたの動脈硬化の程度や、血管年齢が分かります。ご病気に応じて検査が出来ますので、ご興味があれば仰って下さい。

自分の将来の心筋梗塞のリスクが分かりますか？

予測スコアを使うと、あなたの10年以内の心筋梗塞や狭心症を発症する確率を予測することが出来ます。
確率を下げるために何が必要かもイメージがしやすくなります。当院で案内できますので、ご興味がありましたら診察時に仰って下さい。

治療はどうするのですか？

まずは生活習慣の改善がいちばん大事です。その上で、患者さんの全身状態や、合併症の有無などを考慮した上で、薬による治療を行います。

●生活習慣の修正

修正項目	具体的な内容
減塩	食塩摂取量6g/日未満
肥満の予防や改善	体格指数（BIM）※1 325.0kg/㎡未満
節酒	アルコール量で男性20〜30ml/日以下※2、 女性10〜20ml/日以下
運動	毎日30分以上または週180分以上の運動
食事パターン	野菜や果物※3、多価不飽和脂肪酸※4、を 積極的に摂取、飽和脂肪酸・コレステロールを避ける
禁煙	禁煙のほか間接禁煙（受動禁煙）も避ける
その他	防寒、情動ストレスのコントロール

1. 体格指数：「体重（kg）÷（身長（m））2」で算出
2. おおよそ日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎半合、ウィスキー・ブランデーはダブルで1杯、ワインは2杯
3. 肥満者や糖尿病患者では果物の過剰摂取に注意
   野菜や果物の摂取については腎障害のある患者では医師に相談が必要
4. 多価不飽和脂肪酸は魚などに多く含まれる

診療のながれは？

＜心電図＞
高血圧合併症である心肥大（心臓の筋肉が厚くなること）、心臓の虚血（心臓の筋肉への血液不足）、不整脈（脈の乱れ）などの有無を調べます。

＜心エコー＞
高血圧合併症である心肥大、心機能、弁膜症を調べます。

＜血液検査＞
高血圧とともに動脈硬化を引き起こす脂質異常症や糖尿病の有無を検査します。また、高血圧の原因となる腎機能低下やホルモン異常を探ります。

＜胸部レントゲン＞
心臓拡大や心不全などを調べます。

＜尿検査＞
高血圧に伴う腎障害の有無を調べます。

＜血圧脈波検査＞
動脈硬化の検査として、心臓足首血管指数（CAVI）、足関節上腕血圧比（ABI）を用いて全身の動脈の柔軟性を評価します。足の動脈の詰まり具合や動脈硬化の程度が分かり、血管年齢も分かります。

健康診断・予防接種

各種健康診断・予防接種を取り扱っています。
予約が必要になりますので、お電話にてご相談下さい。

予防接種

• 肺炎球菌ワクチン（三木市・神戸市からの助成があります）
• インフルエンザワクチン
• 帯状疱疹ワクチン
• 水痘ワクチン
• 麻疹ワクチン
• 風疹ワクチン
• MR（麻疹／風疹混合）ワクチン
• おたふくかぜワクチン
• B型肝炎ワクチン　など

健康診断

• 雇用時健診
• 定期健康診断
• 特定健診
• 後期高齢者基本健診
• 肝炎ウイルス検診
• 第5期風疹抗体検査・予防接種　など