痛風発作にご用心💦
2025.07.04
梅雨が明け、いよいよ夏到来ですね🌻
暑い時期に最も気をつけなければならないのは熱中症ですが、実は痛風も夏に起こりやすいと言われています。
暑い日は汗をよくかきますし、ついついお酒の量が増えてしまうなど痛風の原因となる条件が揃っており、5月から8月は痛風発作を起こす方が多いのです。
当院でも痛風発作の患者様が増えています。

ところで痛風ってなぜおこるのでしょうか?
痛風は高尿酸血症とも呼ばれ、血清尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態をいいます。
細胞内の核に含まれる『プリン体』という物質が分解されるときに生じる老廃物の尿酸が、尿として排泄されず、血液中の濃度が高まることで発症する病気です。
余分な尿酸が体内にたまる状態が続くと、結晶となって手や足の関節に蓄積されて関節などに痛みが生じ、赤く腫れます。これを『痛風発作』と呼ぶのです。
しかし、高尿酸血症になればすぐ痛風発作が起きるわけではなく、数年経ってから起きる場合も多く、いつ発作が起こるかは予測できません。
そこで痛風予防のポイントをご紹介します!
① 食べ過ぎ・飲みすぎないようにしましょう
肥満やメタボリックシンドロームの方は高尿酸血症の割合が増えることが明らかになっています。腹八分目を意識し、バランスの良い食事を心がけましょう。
プリン体は水に溶けるため、「ゆでる・蒸す・煮る」など、調理法を工夫すれば少なくできます。ただし、煮汁を飲むと、溶けだしたプリン体をすべて摂取することになるので注意が必要です。
<プリン体が多い食品>
レバー、干物、白子、あん肝、干しシイタケ、エビ、ビール など

② 尿をアルカリ化する食品をとりましょう
尿酸はアルカリ性の水分によく溶けると言われています。
野菜・海藻類・きのこ類などのアルカリ性の食物を積極的に摂取することで、血中尿酸値を低く抑える効果が得られます。

③ 水分をしっかりとりましょう
尿酸は尿から排出されるため、水分をしっかりとりましょう。
お酒や清涼飲料水は尿酸値を上昇させる原因となるため、水やお茶からの摂取が望ましいです。
夏の暑い時期はもともと脱水傾向になりやすいため、特に水分摂取が重要となります。
④ 適度に運動しましょう
全速力で走るなどの激しすぎる運動(無酸素運動)は、新陳代謝が活発になるためプリン体をより多く生成してしまいます。
ウォーキングや会話をしながらできる程度のジョギングなど、軽い有酸素運動が痛風防止には効果的です。
生活習慣の見直しで痛風発作を未然に防ぎ、健康的に夏を乗り切りましょう!!☺
スタッフ C🌈