医師に上手に症状を伝える5つの方法
2022.09.20
「今日はどうされましたか?」
診察室でのお決まりの文句ですね。
これを読んで下さっているあなたは、そう訊かれてご自分の症状をしっかり伝えられていますか?
「伝えたかったことの半分も話せなかった」
このような方も多いのではないでしょうか?
初めてかかる病院で緊張していると尚更ですよね😞
一方で、数年にわたる長い経過を何十分もかけてお話しして頂く患者さんもおられます。
さて、ここで皆さんに知っておいて欲しいことがあります。
診察室での医師の思考回路についてです。
医師は診察室でだいたいこのように考えています。
「この症状だと、A病、B病、C病、D病……などが考えられるか。」(大抵もっと多く考えています!)
「可能性を絞るために、もう少しここを掘り下げて訊いておく必要があるな」
「万一D病だと緊急を要するので、D病の可能性がないか追加の質問が必要だな。」
こんな感じでしょうか。
こんな感じで、医師は患者さんの話を聞きながら情報に過不足がないかなど、かなり多くのことを頭にめぐらせながら、話を伺っているかと思います。
限りある診察時間内で、この必要な情報を全て聞き取らないといけません。
医師の問診テクニックが大事なのは言うまでもありませんが、医師が聞きたい情報と、患者さんにとって重要で伝えたい情報とが違っているときがあります。
こういう時は問診が進まず、必要な情報が十分得られません。
そこで症状の上手な伝え方5つのポイントをお教えします!
- いちばん困っている症状は?
- それはいつから?
- どういうときに悪くなる?(良くなる?)
- どういう経過をたどっている?
- その他に症状はある?
これを出来るだけ時系列に沿ってお話しされると良いかと思います。
あとは医師が必要な質問を補足します。
例えば、「(1)胸が痛い、(2)2週間前から、(3)坂道を上ると胸が痛い、(4)最近はトイレに行くだけでも胸が痛くなり段々悪くなっている、(5)胸が痛い時に左肩も痛くなる。」
こんな感じですね。
もし診察室でうまく言えなさそうだったり、いっぱい伝えたいことがある方は、ご自宅でメモを書いて診察時に見せて頂けるとありがたいです。問診前に見せて頂くと非常にスムーズな問診につながります👌
ぜひこの症状の伝え方5つのポイントを参考にしてみてください😊
補足:うまく話せなくても、ちゃんと補足して問診しますので安心して受診して下さいね😉